
起業のきっかけ
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みなさま、こんにちは。
Breath)代表の横野です。
今日は、Breathというレザークラフトブランドをはじめたきっかけについて記事にしようと思います。
・会社員時代
・早期退職
・イタリアンレザーとの出会い
・クラウドファウンディング
会社員時代
会社員時代は、比較的大手のIT企業でSE(システムエンジニア)をしていました。
顧客の工場などの自動化のシステムや生産管理のシステム構築を行なっていました。
その頃は、システム入れ替えが正月や連休に行われるので、休みも少なく、地方の顧客先でテスト作業を詰めていましたので、出張も多く、どちらかというと激務でしたが、お客様の一体になってシステム構築にもっていくことで、無事稼働した時の達成感はそれなりにありました。
しかし、56歳で役職定年となり、現場からはなれ間接業務が多くなりました。
間接業務も、数字の観点や経営に関わるところで勉強にはなりますが、SE時代の達成感はありません。
60歳を過ぎて嘱託として再雇用となると、仕事はご意見版や単純な事務作業が多くなり、ますます仕事に対するモチベーションがあがらなくなってきました。
早期退職
そんな時に、会社から早期退職の話があったので、もう一度チャレンジしたいと思い、思い切って早期退職することにしました。
この時は、何をやるか決めていませんでしたが、何らかの形で独立しようと思い、再就職斡旋プログラムがあったのですが辞退しました。
理由としては、3つあります。
・元気なうちは、65歳を過ぎても、ずっと働きたい。
・もう一度、何かにチャレンジしたい。
・自分のビジネスをやってみたい。
レザークラフトは趣味でやっていましたが、この時は、まったく考えておらず、ソフトウェアの製品やサービスを考えていました。
レンタルオフィスを借りて、独立気分を味わいながら、何をしようかダラダラ考える日々を半年続けていました。
出会い
そんな中、趣味のレザークラフトをやっていて、上質なイタリアンレザーと出会いました。今までは、ホビー向けの革を購入して制作していましたが、イタリアンレザーは、全く違った上質なものでした。
この革を見て、ピンときたものがあり、工業用ミシンと、このイタリアンレザーがあれば、売り物ができるのではないか、と考えて、独立の選択肢にレザークラフトを入れてみました。
そうすると、思ったより、具体的なアイディアがポンポン出てきて、工房を立ち上げることにしました。工房は、結婚して家を出た娘の部屋が空いていたので、そこを工房として使うこととして、工業用の腕ミシンと、作業台をDIYで制作し、それなりの工房らしいかたちとなりました。
クラウドファウンディング
最初は、腕ミシンさえあれば、どんなものでも作れると思ったのですが、そんなに甘くはなく、真っ直ぐに縫うことや、ベルトの先のような縫い目を合わせる技術など、できないことが多く、習得するまで半年かかりました。
ミシンの縫う技術だけでなく、縫い合わせが綺麗になるように革漉き機も必要だったり、技術向上で四苦八苦していました。
また、どんな製品を作るか、も試行錯誤し、手帳カバーのバリエーションを増やしたり、とにかく色々作ってみた時期でした。
私は趣味で、アメフトの審判をやっていて、その装備を入れるのに大きなトートバッグを革で作ってしようしていました。
これも偶然なのですが、これをイタリアンレザーで作ったら、、、と試作してみたら、結構よい雰囲気だったので、思い切ってクラウドファウンディングに出展してみました。
これが、思ったより支援が集まり、自宅の一室では捌ききれず、自宅とは別のアトリエを借りて工房を移転しました。
このように、あれこれ考えているうちは、何も進みませんでしたが、レザークラフトをやると決めたら、どんどん具体的なアイディアが浮かんできて、また応援してくれる人など、一気に話が進んで行きました。
そして、今に至りますが、まだまだ採算がとれていない状況なので、がんばって魂のこもった製品をお届けしていこうと思っています。